似ている生き物コーナーー
今回もウミウシです。というか似たウミウシがあまりにも多すぎるのでおそらくしばらくウミウシです
ウミウシ好きの皆様もよく色々なブログや投稿を見て『そのウミウシ違うくないか…?』と思うことも多いのではないでしょうか
そもそも似すぎかつパット見で分かりにくすぎるので当然っちゃ当然かもしれない…
今回は割と多く目にしている間違えることの多いウミウシ。コトヒメウミウシとイバラウミウシ属の1-10です!


そう、明らかに違います。違います………?
イバラウミウシ属1-10はOkenia、コトヒメウミウシはGoniodoridellaでそもそも属も違うのです。他にメジャーなところではヒロウミウシもOkeniaです。Goniodoridellaはどれも小さくコトヒメウミウシ以外にはなかなかメジャーなものがいないのですがコトヒメウミウシ属sp1-4などは沖縄でよく見ます


おなじラメリウミウシ上科(Onchidoridoidea)にはいるのですがその後の属は別種!なのになぜこれほどまでに似ているのか
コトヒメウミウシは背中に入る線がギザギザにはならず、イバラ1-10は背中の線がギザギザになります。また、体の横の黄色い線もイバラ1-10は外側に向けてギザギザに張り出しますがコトヒメは張り出しません
コトヒメ=真っ直ぐ イバラ1-10=トゲトゲ
という印象です

触覚の色なども様々であったりするのでなかなか見分けがつかないこともあります。コトヒメウミウシについては黄色個体もあるのでさらに難しくなります

こちらは全体的に張り出しがなく真っ直ぐの印象を受けるのでコトヒメウミウシです

こちらはトゲトゲが多い印象なのでイバラ1-10
どちらも伊豆近辺でよく見ますが白いコトヒメの方がイバラ1-10よりも寒いところに生息しているイメージです
白コトヒメは葉山で通常種。イバラ1-10は浮島、雲見、伊東屋伊豆諸島でよく見る印象です。
しかし黄コトヒメになると大瀬や沖縄でもよく見ます
ウミウシ難しい!以上!本日の似ている生き物コーナーでした~
※素人の経験と文献による判断ですので間違いあればぜひぜひ教えてください!